病名のとおり、ゆううつな気分が続くのがこの病気のひとつの症状です。
しかし多くのかたは、不眠、疲労感、倦怠感、頭痛、慢性的な肩こり、便秘、食欲不振、体重減少など、からだに現れる症状を訴え、内科などの身体科を最初に受診されるようです。こうした身体の症状が続くのに検査をしても異常がない、という場合はうつ病の可能性があります。
うつ病では、ゆううつな気分が続くほか、集中力が落ちて仕事の能率が落ちる、ミスが増える、何をしても興味がわかず楽しめないという症状もよくみられます。
うつ病は、糖尿病などと並んで非常に多い病気で、現代では10人にひとりは一生のうちに一度はかかるとも言われています。
しかし、心療内科、精神科で専門医の治療を受けているかたは、そのうちの1割に過ぎないとの報告もあります。
早いうちに治療を受けたほうが回復も早いので、思い当たる症状がいくつかある場合は専門医を受診しましょう。